第2回|外国人技能実習制度の監理団体の選び方 中小企業が失敗しないためのチェックポイント

はじめに:監理団体の選び方次第で制度の成功が決まる!中小企業が注意すべきポイントとは?

外国人技能実習制度を成功させるためには、信頼できる監理団体の選定が不可欠です。 
監理団体は、実習生の受け入れから日常のサポートまで、幅広い役割を担っています。
本稿では、監理団体の選び方とポイントを詳しく解説します。

監理団体の役割

監理団体の役割一覧表(外国人技能実習制度)

項目内容
基本的な役割実習実施者(企業等)を監督し、技能実習の適正な実施と技能実習生の保護を図る。
監理責任者の選任各事業所に監理責任者を配置し、監理業務の実施を統括する。
外部監査人の設置監理団体の業務が適切に行われているかをチェックするため、外部監査人または指定外部役員を設置する。
実習実施者への指導実習実施者に対して、労働条件の明示や個人情報の適切な取り扱いなどについて指導・助言を行う。
定期的な訪問・監査実習実施者を定期的に訪問し、技能実習の状況を確認・監査する。
技能実習生の相談対応実習生からの相談や苦情に対応し、必要に応じて改善指導を行う。
報告義務技能実習機構や関係省庁に対して、監理状況や問題点などを報告する義務がある。
養成講習の実施監理責任者や外部監査人に対して、制度理解や監理業務の質向上のための講習を実施する。

若干分かり難いと思いますので、以下にザックリ記載します。

  • 受け入れ手続きのサポート:実習生の受け入れに必要な手続きを代行
  • 実習生のサポート:日常生活や職場での問題解決を支援
  • 法令遵守の監督:適正な制度運用を監督し、法令遵守を促進

信頼できる監理団体の選び方

監理団体を選ぶ際のポイントは多岐に亘りますが、当社が重視している点をザックリ列挙すると以下になります。
企業様が監理団体様と直接会ったとして、初対面ではなかなか聞けないことは多いですし、教えてくれるか分かりません。
ホームページに記載されているか・・・といえば、不利なことは記載しないでしょう。
第三者の目と耳が役に立つところの一つとお考え下さい。

  1. 実績と経験
    過去の実績や経験が豊富な団体を選ぶことで、安心して制度を運用できます。
  2. サポート体制
    実習生へのサポート体制が整っているかを確認しましょう。特に、緊急時の対応力が重要です。
  3. 法令遵守の姿勢
    法令遵守の姿勢が明確であることが重要です。違法な運用は企業にとって大きなリスクとなります。

監理団体の選ぶ際のチェック項目は多岐に亘る

監理団体を選ぶ際には、以下の項目を参考にしてください:

  • 基礎情報:事業年数、職員数、対応国、対応職種、一般or特定、経営理念
  • 実績:監理企業数、国毎の在留数、年間入国数、在留数
  • 信頼性・遵法性:失踪数、労働問題等係争情報、反社チェック
  • 送出し機関:送出し機関情報、実習生負担費用
  • サポート体制:日本語教育とレベル、入国後在留時サポート状況、緊急時対応
  • 費用:入国前費用、在留期間中費用、帰国費用、その他費用

まとめ:信頼できる監理団体と連携を

外国人技能実習制度を成功させるためには、信頼できる監理団体との連携が不可欠です。 
監理団体の選定にあたっては、実績やサポート体制、法令遵守の姿勢を重視しましょう。

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