概要
ベトナムは東南アジアのインドシナ半島東部に位置し、南北に細長い国土と豊かな自然、多様な民族文化を持つ国です。
国名の由来は「越(ベト)」と「南」にあり、中国やフランスなど外来文化の影響を受けつつも、独自の歴史と伝統を築いてきました。
約1億人の人口を有し、近年は経済成長が著しく、若い労働力と活気ある都市文化が特徴です。
世界遺産や美しい自然景観、豊かな食文化も魅力で、観光地としても注目されています。
また、日本との経済・人的交流も年々深まり、技能実習や特定技能制度を通じて多くのベトナム人が日本で活躍しています。
漢字表記は「越南」ですが、略称として「越」が多く使われています。

ベトナムの基礎情報
| 項目 | 内容・数値(最新) |
|---|---|
| 国名 | ベトナム社会主義共和国 |
| 首都 | ハノイ(人口871万人) |
| 面積 | 約33万1,000km² |
| 人口 | 約1億134万人(2024年) |
| 民族構成 | キン族(約86%)、他53の少数民族 |
| 公用語 | ベトナム語 |
| 宗教 | 仏教、カトリック、カオダイ教、他 |
| 政体 | 社会主義共和国(共産党一党制) |
| 国家元首 | 国家主席:ルオン・クオン(2024年10月時点) |
| 首相 | ファム・ミン・チン |
| 通貨 | ドン(VND) |
| 主要産業 | サービス業(GDPに占める割合42.54%)、鉱工業・建築業(同37.12%)農林水産業(同11.96%) |
| GDP | 約4,300億USD(1京222兆ドン、2023年越統計総局) |
| 一人当あたりGDP | 4,285USD(1億190万ドン、2023年越統計総局) |
| 経済成長率 | 5.05%(2023年越統計総局) |
| 失業率 | 2.28%(都市部:2.73%、農村部:2.00%、2023年越統計総局) |
| 主要輸出入品 (2023年越統計総局) | 輸出:コンピュータ・電子機器・部品、電話機・部品、機械設備・部品、繊維・縫製品、履物等 輸入:コンピュータ・電子機器・部品、機械設備・部品、繊維・縫製品、鉄鋼、プラスチック製品等 |
| 主要貿易相手国 (2023年越統計総局) | 輸出:米国、中国、韓国、日本、オランダ 輸入:中国、韓国、日本、台湾、米国 |
| 在日ベトナム人数 | 600,348人(2024年6月現在 法務省在留外国人統計) |
| 在越邦人数 | 17,410人(2024年10月現在 外務省海外在留邦人数調査統計) |
| 主要都市 | ハノイ、ホーチミン、ダナン、ハイフォン、カントー |
| 加盟組織 | 国連、ASEAN、APEC、WTO |
| 外交基本方針 | 全方位外交の展開。各種国際機関をはじめ、国際的、地域的枠組みにも積極的に参加。 |
| 経済方針 | 1986年ドイモイ(刷新)政策により、資本主義的な経済運営の仕組みを導入。 |
| 軍事関連 | (1)予算 63.5億ドル(2023年) (2)兵役 徴兵制 (3)兵力 正規軍45万人(陸軍 約38万人、海軍 約4万人、防空・空軍 約3万人)(2023年) |
| 主要援助国 (2020年、DAC) | (1)日本 (2)ドイツ (3)フランス (4)米国 (5)韓国 |
在留ベトナム人数の推移
| 在留資格 | 2022年6月 | 2023年6月 | 2024年6月 | 2025年6月 |
|---|---|---|---|---|
| 全資格 | 476,346人 | 520,154人 | 600,348人 | 660,483人 |
| 技能実習 | 181,957人 | 185,563人 | 203,977人 | 198,417人 |
| 特定技能 | 52,748人 | 97,490人 | 126,832人 | 148,486人 |
| 技人国 | 72,997人 | 87,904人 | 101,674人 | 117,094人 |
| 留学 | 44,358人 | 39,610人 | 43,760人 | 46,058人 |
※技人国・・・技術・人文知識・国際業務
※在留資格は一部の資格のみ掲載
2022年から2025年で全体としては約18万人増加しています。
際立っているのは特定技能の約10万人の増加、次に技人国の約4万人の増加となっています。
反対に技能実習や留学といった在留資格は減少または横ばいしています。
「学習」から「労働」へ需給がシフトしてきていると仮定できます。
ベトナム人材の特徴と魅力
ベトナム人は、勤勉で素直、家族や年長者を大切にする国民性が特徴です。
日本文化との親和性も高く、実直で協調性があり、現場での適応力や向上心も評価されています。
技能実習制度(2027年から育成就労制度)が根強い人気があるものの、特定技能制度や技人国のビザで、日本企業で活躍するベトナム人材は年々増加しています。
人口構成と社会
ベトナムの人口は約1億134万人(2024年)で、平均年齢は約31歳(情報源により異なる)と比較的若い国(日本は約50歳)です。
キン族が約86%を占める一方、53の少数民族が共存する多民族国家でもあります。
都市化が進み、ハノイやホーチミン市などの大都市に人口が集中していますが、地方部では伝統的な生活や文化も色濃く残っています。
教育熱心な国民性(識字率95%超、大学進学率約30%)や家族・地域社会を重視する価値観が根付いており、若年層の活躍が経済成長の原動力となっています。
産業構造と経済
ベトナムは近年、製造業を中心に急速な経済成長を遂げています。
主要産業は、サービス業、鉱工業・建設業、農林水産業、サービス業など。
近年で見ると外資系企業の進出が活発で、スマートフォンや家電、自動車部品などの生産拠点として世界的に注目されています。
農業も依然として重要で、コメやコーヒー、魚介類などの輸出が盛んです。
ITやデジタル経済分野も成長しており、スタートアップや若手人材の活躍が目立ちます。
経済成長率は5%前後と高水準を維持し、今後もさらなる発展が期待されています。
観光資源と自然環境
ベトナムは美しい自然景観と多彩な観光資源に恵まれています。
ユネスコ世界遺産のハロン湾やフエの王宮、ホイアンの古い町並みなど、歴史と自然が調和した観光地が多数存在します。
南北に長い国土には、山岳地帯、広大なデルタ地帯、白砂のビーチなど多様な地形が広がり、エコツーリズムやアドベンチャーツーリズムも人気です。
また、ベトナム料理は世界的にも評価が高く、食文化を目的に訪れる観光客も増えています。
豊かな生態系や固有種の保護活動も進められており、持続可能な観光開発が課題となっています。
日本とベトナムの技能実習制度
- 制度の概要
技能実習制度は、日本の産業現場で外国人が実務を通じて技術や知識を学び、帰国後に母国の発展に役立てることを目的とした制度です。
ベトナムは日本への技能実習生送り出し国として最大規模であり、毎年多くの若者が日本で経験を積んでいます。 - 特徴・現状
ベトナム人技能実習生は日本語学習意欲が高く、現場での適応力も高いと評価されています。
一方で、送り出し費用の高さや失踪率の課題も指摘されています。 - 課題
2023年の技能実習生失踪者数では、ベトナムが最多(全体の約半数)。
失踪率は2.1%で、他国と比べても高めです。
背景には高額な送り出し費用や情報格差、現場でのサポート不足などが挙げられます。 - 両国の連携
日本側は受け入れ企業や監理団体、ベトナム側は送り出し機関が連携し、適正な人材交流を推進しています。
今後は費用の透明化やサポート体制の強化が求められています。
日本とベトナムの特定技能制度
- 制度の概要
特定技能制度は、深刻な人手不足分野で外国人労働者を受け入れるための新しい在留資格です。
ベトナムは特定技能人材の送り出し国としても重要な位置を占めています。 - 特徴・現状
ベトナム政府は送り出し機関の管理を強化し、日本語教育や職業訓練を国内で実施。
技能実習修了者は試験免除(条件あり)で特定技能へ移行できるため、実習制度との連続性が特徴です。 - 課題
送り出し費用や仲介手数料の透明化、適正なマッチング、現場でのサポート体制の充実が課題となっています。
また、特定技能制度の認知度向上や、受け入れ企業側の体制整備も重要です。 - 両国の連携
日本側は受け入れ企業や登録支援機関、ベトナム側は送り出し機関が連携し、より円滑な人材交流を目指しています。
技能実習制度と特定技能制度の連続性を活かし、ベトナム人材の活躍の場が広がっています。
経済的・文化的意義と未来
技能実習・特定技能制度は、単なる労働力確保だけでなく、両国の経済協力や文化交流、相互理解の深化にも大きく寄与しています。今後もベトナムと日本のパートナーシップは、より持続可能で強固なものとなることが期待されています。
当社のサービス
当社は技能実習制度の監理団体に長く在籍した元職員や役員を始め、外国人材との協業経験が豊かな人材が多数参画しています。
現在、ベトナムとインドネシアに力を入れております。
外国人材の導入や運営に関する経験や情報を得意としており、国内外のネットワークから得た最新情報のご提供、送り出しから受け入れまで一貫したサポートが可能です。
技能実習制度の監理団体、特定技能制度の登録支援機関、外国人材の導入を検討している方、そこまでは行かないけれど、興味がある方、お気軽にご連絡ください。
参考リンクまとめ
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